日本の受験と異なりインターへ合格するには何が必要で、どんな対策をすれば良いのか、わかりずらいですよね。そこで4回受験し、全て合格してきた我が家なりの方法をお伝えします。
新設校の幼稚園
まず新設校とは、最近のインターブームにより小規模の幼稚園や英会話スクールのようでありながらインターと名付けているようなスクールまで幅広く存在します。中には、いずれ老舗インターになるであろう、設備も充実し高校まで設けているような新設校もありますが、それはとても希少です。
新設校はわりと誰でも入りやすく合格できる確率はとても高いです。
特に幼稚園の場合は、両親・子供ともに英語力を問われる所は少ないです。気になるスクールが見つかったら、HPや電話などで受験したい旨を伝え、面接を受けます。
かたくるしい面接ではなく、普段着でいつもどおりのままで大丈夫です。特に面接もなく書類を提出するだけでOKの所も沢山あるので、少しも気負わなくても合格はできるはずです。
スクールにもよりますが、通学し始めてからも日本人スタッフの通訳がある場合や、生徒以外は日本語OKなど英語が苦手な両親でもハードルは低いと思います。誰でも入りやすいのは大きなメリットですが、その分生徒は日本人だらけ ということも、ありがちな点になります。
初めから老舗インターはハードルが高いと感じる場合は、まず新設校へ入学するのも1つの方法だと思います。
新設校の小学校
新設校は認可を取得していないスクールが多いように感じます。認可を取得していないと いうことは、そのスクールを卒業してもなんの資格も得られないことになります。塾に通っているのと変わりありません。ですが、老舗インターよりも学費は割安に設定されている所が多いですし、英語で授業受けることをメインとして考えるならば、こちらも候補にあげても良いと思います。そして老舗インターへのステップとして考える方法もあります。
受験対策としては、スクールによってそれぞれの合格ラインがあると思いますが、大前提として就学できる程度の英語力を身につけていること。できれば 簡単な絵本が読める、簡単な文章が書ける程度はできると、入学してからも余裕があるかもしれません。
momoが受けたテストでは、先生との親子面接、英語の読解力、行動観察で実際にクラスに入り様子を見られたりもしました。
親子面接では、親の英会話力と教育方針などの確認。子供への質問は何時に寝ますか?お友達と何をして遊びますか?など、やはり英会話力を試されるものです。実際に何をして遊ぶのかを知りたいわけではないので、遊びが思いつかなかったとしても、今は思い付かないなど、何かしらの返事をすれば良いのではと感じます。
読解力のテストでは、簡単な文が書いてあるペーパーを読んで、先生が質問をするというスタイルでした。例えば うさぎと亀 のストーリーならば、うさぎはなぜ負けてしまったのかな?というような質問を繰り返されます。これも難しい質問ではなく、もし間違えて答えてしまったとしても、全く見当違いでなければ、合格できると思います。文章を読めているのか、入学してから授業についていけるのか、そして何よりも会話力を試されているように感じました。
実際のクラスに入っている様子を見られるテストでは、その子の性格というか、お友達との会話や関わり方などを試されているのではと思います。これはどういうタイプが良い・悪い という訳ではないので、普段どおりに遊ぶ感覚で良いのではないでしょうか。
どこのスクールを受験するとしても、小学校ならば年齢相応の英会話力は必須条件だと思います。そして日本の学校のように過去問などもありませんから、受験勉強というよりも沢山の絵本を読むことや、その絵本の内容を親子で話す機会を増やすことも、良い方法かと思います。
老舗インター小学校
老舗インターではまず席があるかを確認する必要があります。例え1年生だったとしても、日本人枠が決められていることがほとんどです。もしも日本人過多で断られてしまっても、ウエイティングリストに登録し空きを待つ方法もあります。その場合はそれまでの間、他のインターや日本の学校へ通いながら待つしかありません。待っている間も、しっかりと準備しながら待ちましょう。
1年生への入学の場合も、年齢相応の英語力が必須であり特に老舗インターではネイティブと同等レベルを必要とされます。新設インターの幼稚園へ通ってから受験しても落ちてしまう子もいるほど、レベルは高いです。教科書に載っているような正統派英語だけでなく、慣用句なども理解できるレベルとなります。
momoのスクールでは生徒と面接官との1対1での面接。親は入れないので助け舟を出すこともできません。英語のテストはリーディングとライティング。ただし1年生の場合はそう難しいことはないと思うので、やはり普段から絵本を読んだり、テキストなどを使って書く練習をしておくことをお勧めします。1年生では授業についていかれる能力を見られるので、やはり何よりもリスニングの強化が一番肝心だと思います。内部生、幼稚園から上がるときもテストがあり、合格しないと小学生にはなれません。幼稚園留年という子も実際にいました・・・逆にステップアップ、年長クラスをスキップし小学生になる子もいます。日本と違い年齢で上がる訳ではなく、かなりシビアな世界です。
老舗インター編入
編入の場合もHPや電話で日本人枠を確かめてからになります。私見ですが、日本在住の日本人よりも海外からの編入の日本人枠は別のようにも感じました。帰国子女枠の方が同じ日本人だとしても窓口は広く感じられました。私が感じたというだけなので、実際のところは分かりません。
学年が上がれば上がるほど、外国籍の生徒は国へ帰る人が多い傾向です。大学進学を考えてのことなのか、両親の仕事の関係なのかは分かりませんが、低学年で入れなかったとしても高学年で編入できる可能性は高いように思います。
momoが受けたテストは、編入する学年レベルのリーディング・ライティング・マスと1対1の面接でした。新設校からの編入でしたが、1学年上のレベルでした。かなりレベルは高いので、もしもその学年に入れなかったとしも、1学年下へ入るのも1つの方法かと思います。その場合はもう一度1学年下のテストを受けるところから始まります。
面接では「なぜこの学校を選んだのか」「この学校に入ったら何を学びたいのか」「今までどんなクラブに入っていたのか」「将来の夢は決まっているのか」などでした。少し日本の面接と似ているような気もしますね。
編入の場合は、前に通っていた学校の成績表と推薦状、ボランティアやクラブなどの活動履歴なども求められます。
そして両親のどちらかは英語ができることが必須条件となります。学校からのメール・面談・全てにおいて英語なので、子供が受かっても両親が英語ができません となると不合格とされてしまう場合もあります。
その他、保護者の財政力です。会社名や年収を書く欄もあります。どのくらいの年収ならば合格できるのかはわかりませんが、学費を支払える能力さえあれば、良いのではと思います。
攻略法
・新設校の幼稚園
特に何も準備は必要ないと思います。英語力を求められることもありません。
・新設校の小学校
年齢相応の英語力が必要なので、特にリスニングを強化できるように常に英語を聴かせたり、絵本を読ませたり、その内容について親子で話すなどの読解力の強化を図ること。できれば輸入テキストをAmazonなどで購入し、問題文も英語で書かれているライティングの練習をしておくのも良いと思います。
・老舗インター小学校
ネイティブと同等の英語力が必須となるので、日本人用の英語塾などではなく、新設インターへ通う、若くは夏休みなどを利用して海外へ短期留学する、入学したいインターのサマースクールへ通うなど、細かなニュアンスまでわかるレベルまで上げると良いと思います。
簡単な童話などの本を読ませたり、その感想を書かせてみたり読解力と合わせてライティングの練習にもなるのでお勧めです。
・老舗インター編入
入学したいスクールがどのカリキュラムを使うのかを調べ、北米なのか・ヨーロッパ系なのか・欧州なのかによって、それぞれの現地のテキストを購入し、その国の1学年上のレベルの問題をできるようにすると安心だと思います。マスもテストに入ってきますから、必ず現地のテキストを使い、問題文も英語で、応用問題などにも慣れておくことが肝心です。
面接の練習として、聞かれそうな質問を親子で練習します。その時にわざと 不意をつくような質問をして、その時の子供の様子を観察し、見本解答なども教えてあげると、本番でどのような質問をされても困ることはなくなります。
・服装
新設幼稚園の場合は普段着で大丈夫です。新設校の小学校、老舗インターであっても、日本のいわゆるお受験服は用意しなくて良いと思います。子供も襟付きのシャツにデニム以外のスカートやズボン。親もセミカジュアル程度で大丈夫です。
・両親の英語力
これは一夜にして出来るものでもありませんから、面接時は通訳を依頼するなどで対応するほかありません。我が家では、入学時の面談では子供に通訳をしてもらいました。良い方向で考えれば、子供の英語力のアピールにも繋がります。結果、合格と連絡が来た際に条件として「お母さんが英語を勉強すること」でした。
お受験塾について
最近インターへ合格するためのお受験塾などもあるようですが、私は必要ないと思います。もちろんスクールの特徴などを踏まえての受験対策を教えてもらえると思いますが、対策は家でも十分可能だと思います。日本のお受験とはかなり異なりますから、堅苦しく考える必要はありません。年齢相応の英語力とあとは少しの運ではないでしょうか。
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