インターのランチとはどんなものを想像しますか?日本の学校にはない魅力や困る点も含めてお伝えしようと思います。
お弁当を持参する
色々な国の生徒がいるので、様々なお弁当があります。
イスラム系の生徒は、いつもカレーのようなものを持ってきます。カレー味のおかず!?ゆで卵から、チキンからいつもカレー色のお弁当でした。
北米や欧州の生徒はサンドウィッチにフルーツ。食パンを持ってきてその場で挟んで食べています。ジップロックに入れてきて、まるで海外ドラマに出てくる学生です。
日本人はいわゆるTHE弁当です。彩り豊かというよりは、味を重視のお弁当です。ちなみにインターでキャラ弁は見たことがありません。
それぞれの国の食文化をランチボックスに詰め込んだようで、面白いなと思います。お弁当ならば、栄養を考えたり、子供の食べたい物を入れられ、何よりも家計的にも助かりますよね。国際色豊かなインターのお弁当ですが、1つ確かなことは どのお弁当にもママの愛情がたっぷり詰まっていることです。
カフェテリアで注文する
大抵のインターにはカフェテリアと呼ばれる食堂があり、お弁当持参の生徒も一緒にそこで食べます。momoが通ったインターではビュッフェスタイルをとっていて、生徒が自分で好きなものを好きなだけ取ります。メニューは日替わりで、中華・洋風・和食・カレーなど、どの国の生徒でも楽しめるように考えられています。メインのおかず・パン・ご飯・サラダ・スープ・デザートなど豊富に取り揃えていました。お料理の横にはドリンク類・アイスクリーム・お菓子なども置いてあります。
会計は保護者がチャージをしておき、生徒がお支払い時に暗証番号を入れる方式です。どれだけ食べても金額は統一されていますが、アイスクリームやお菓子は別料金となります。当時小学生で1食800円くらい。高校生では千円以上でした。今ではもう少し値上がりしていそうですね。夫は社食の日替わり定食を食べていたので、俺より高い昼食だとこぼしていました。
困ること
日本では給食がありますが、栄養バランスをよく考えられているし量もある程度決まっています。ところがビュッフェ形式では、好きな物を好きなだけ食べてしまいます。サラダやスープなど体に良いものが提供されていたとしても、生徒がお皿に乗せなければ口に入らないのです。お肉が好きなmomoはお肉ばかりをお皿に乗せ、ドリンクバーで炭酸ジュースをおかわりし、ビュッフェのフルーツは取らずにアイスクリームを食べてしまうのです。
カフェテリアは2時間目が終わる頃からオープンします。ちょうど小腹が空き始める時間なので、お菓子を買ったりアイスクリームを食べてしまいます。アイスクリームも自分で好きなだけ盛ることができますし、トッピングも選べます。女の子たちは可愛らしく飾りつけるのに対し、男の子たちは量で勝負です。
私がチャージをしてもすぐに無くなってしまうのは、この仕組みのせいなのか、いいえ単純にmomoが食いしん坊なだけですね。なので日本の給食は本当に素晴らしいな と実感しています。
自由すぎるランチ
高校生になると日本の学校では考えられない自由さがあります。ピザをとる生徒、外に出てパソコン片手にスタバで食べる生徒、思いのままに過ごします。午後の授業に遅れなければOKなのです。
どこで何を食べても生徒の自由ですが、自由=責任が伴う ということだと思うのです。ビュッフェで好きな物だけを食べても怒られたりしませんが、それで成長期の体をこわしても学校は関与してくれません。それが心配ならば家からお弁当を持って行く というのが、一番の解決方法なのかもしれません。
アメリカのスクールランチ
momoは小学生の頃に1年間だけ、アメリカ軍基地内のスクールへ通ったことがありました。そこは米軍関係者の子供が通うスクールで基本的にアメリカ人しか通学しません。アメリカの公立小学校です。
そこでのランチは、やはりカフェテリアで食べるのですが、メニューはそれほど多くなく、メインのハンバーガーに付け合わせのポテト、ホットドッグに付け合わせの人参、ピザにりんご など、まさしくアメリカだなあ と感じるメニューです。お弁当を持ってくる生徒もいますが、大半の生徒はカフェテリアで注文をします。軍関係者の生徒には補助が出ていて格安の料金設定ということもあると思います。ですが、ここもまた日本の給食には及ばない栄養バランスだと感じました。
日本給食の素晴らしさ
momoは日本の学校へ通ったことがないので、最近の給食事情はわからないのですが、私が食べていた頃の給食も管理栄養士さんが栄養バランスを考え、おばちゃん達が地元の食材を使い、一生懸命作ってくれた温かい給食は、とても素晴らしいものだと痛切に感じます。インターのランチ代に比べたら破格の安さで提供されていて、そしてそのクオリティの高さ。
今は問題となっている残してはいけないというルール。食べ終わるまで席を立ってはいけないルールがありましたが、決して肯定するつもりはありませんが、食べ物を粗末にしないという教え そのものは素敵だと私は思います。いただきます と言って食べ始める、そんな教えはインターにはありません。
各家庭での教育が重要
スクールで教わらないことは、その分家庭でしっかりと教えていかなければ、日本人としての常識から外れた人間になってしまいます。もちろん学校にそこまでの教育を求めるというよりは、各家庭での教育が大切になるということだと思います。
momoの一番好きなランチはインターのカフェテリアで、嫌いだったのはお弁当でした。ここぞとばかりに、野菜や採って欲しい栄養を詰め込んだからでしょうか。なんと言われようが詰め込みますよ、母親ですから。笑
コメント